近未来の自動運転タクシーの特殊機能その4
未来の自動運転タクシーが走行途中でトラブルに遭遇したらどうなるのか?
その疑問に対する答えをここに記す。
当然、各自動運転タクシーはタクシー会社の制御室の監視下にある。
制御室にはいろんな情報が流れてくる。
どの自動運転タクシーがどの場所で待機しているか、またどこのルートを走行しているか一目瞭然だ。
待機場所からずっと動かないタクシーを見つけたなら、別の待機場所に移動するよう指示を出すことも可能である。
これについては、人間であれば必ず睡眠をとらなければいけないが、無人の自動運転タクシーであればその必要がないからである。
個別のタクシーで見ても、あと何キロ走れるか、どこかに異常をきたしていないか、誤差はあるがある程度読み取れてしまう。
一方、自動運転タクシー側の視点に立てば、常に制御室へ現状を報告する義務があることになる。
もし、ここでトラブルに遭遇した場合どのようなプロセスを辿るのか。
●金銭トラブルが発生した場合
例えば、客が財布やタクシー用カードを忘れてしまった場合などは、その場で支払えないことになる。
その場合にはモニターのお支払い方法の項目の中の「支払えない場合」をタッチして制御室とやり取りすることになる。
●自動運転タクシーが事故を起こし、相手がけがをした場合
自動運転タクシーも万能というわけではない。もし事故を起こしてしまった場合には救急車を要請する必要が出てくるかもしれない。
これについても事故状況の動画をすぐさま制御室に送り解決をはかることになる。
●自動運転タクシーが事故に遭遇し、動けなくなった場合
自動運転タクシーが思わぬ事故に遭遇し動けなくなることもあるだろう。
事故で電源がすぐに切れないよう予備の無停電装置のようなものが作動する。
無停電装置が作動したら事故状況の動画をすぐさま制御室に送ると同時に「おらはしんじまっただ」(帰ってきたヨッパライ)を電源が切れるまで歌い続ける機能が作動する。
ただし、この機能は客によるクレームによってわりと早い段階で姿を消すことになる。