近未来の自動運転タクシーの特殊機能その2
前回記した近未来の自動運転タクシーの特殊機能については以下の通りであった。
・裏情報については無人タクシー同士で情報を集めて共有し、裏情報をしゃべってくれるようになる。
・酔っ払い介護サービス機能つき、もしくは酔っ払い拒否機能つきの車量が登場する。
・乗っけちゃった幽霊の話をするのではなく、無人タクシー同士で集めた幽霊映像を車内のモニターに映し出してくれる機能つきの限定レア車両「乗らなきゃよかった系無人タクシー」が登場する。
ただ、常連客というものは特殊機能についてはうるさい。
乗車中のアンケートによって客のニーズが蓄積される。
その後、タクシー業界の競争激化に伴って、多種多様な特殊機能がぞろぞろと出てくるようになる。
その一部の特殊機能について紹介したい。
●任意車両追尾機能
大勢でタクシーに乗車する場合、何台かにまたがって乗車することを強いられることになる。
その際に、行き先がわからず「前の車両を追ってほしい」ということもあるだろう。
このような場合に任意車両追尾機能が活躍する。
まず、「どの車両を追尾しますか?」の音声が流れ、360℃見ることができるモニターが出る。
モニターで追尾したい車両をタッチすると、「補足しました、追尾します。」と音声が流れ追尾することが可能となる。
オプションで、探偵気取り向けに一台後ろに隠れて追尾できる機能もある。
●渋滞時の割り込み機能
渋滞時、車線変更する際に難しい局面に立たされることもあるはずだ。
なかなか割り込めずにイライラする客によるクレームによってこの機能が生まれる。
実際には下記のように運用することになる。
渋滞時に車線変更する必要がある場合、まず無人運転タクシーがウインカーを出すことになる。
その後、入れてくれそうな車を客が見つけたら「おい、今だ」と声をかけると車線変更してくれる。
うまく車線変更できたら入れてくれた車に向けて感謝の言葉「入れてくれてありがとうございます」と電子表示される。
反対に危ない割り込みをしてしまったら反省の言葉「ごめんなさい、もう二度としません」と電子表示される。
いずれも客の自己責任となるので注意が必要だ。
●乗車中の走行音変更機能
ハイブリッドや電気自動車の走行音は静かである。
常連客は頻繁に乗車するのでマンネリを感じてしまうこともあるだろう。
これから「飲みに行くぞ」という場合はテンション高めにロケット音。
眠りにつきながら帰宅したいという場合は電車音。
ロマン派ならば馬の足音。
このように走行音を変更することが可能となる。
これらの機能は各タクシー会社によって多少異なる仕様となっている。