近未来の自動運転タクシーの特殊機能
先日、世界初となる自動運転タクシーによる公道営業実証実験が開始されたようだ。
今回は安全のため、ドライバーは一応運転席に座っていた。
平成32年をめどに無人の完全自動運転での商用化を狙うとのことだが・・・。
これは明らかに現在の運転手らにとっては死活問題。
10年後や20年後ではなく、数年後には無人と有人の勢力図が入れ替わる可能性も大いにある。
ただ、お客さんの中にはやはりちょっとした会話を楽しみたい方もいるのではないだろうか。
というより運転手によるちょっとした裏情報的なものは非常に有益な場合もある。
例えば、「あそこのお店にはよくお客さん乗っけるからおいしいみたいだよ」とか、「この間あの有名人乗っけちゃったんだけど・・・」みたいな。
そこで思うのが、もし無人営業が開始した場合、人件費がかからない分、タクシー代がいくらか安くなるのかもしれないが、そういった裏情報的なものが聞けなくなってしまうということである。
まだ問題もある。それは無人タクシーは酔っ払いに優しくなれるのかということである。できれば優しさも持ち合わせてほしい。
さらに、あの話はどうなるのか?
それは、「この間、幽霊乗っけちゃったよ」である。いわゆる「乗らなきゃよかった系タクシー」の話である。
運転技術や価格以外に、こういった数々の問題点をクリアできなければ、そのようなニーズを求めている客にとってはまだまだ及第点以下ということになってしまうかもしれない。
ということで近未来の自動運転タクシーはおおよそこのようになる。
・裏情報については無人タクシー同士で情報を集めて共有し、裏情報をしゃべってくれるようになる。
・酔っ払い介護サービス機能つき、もしくは酔っ払い拒否機能つきの車量が登場する。
・乗っけちゃった幽霊の話をするのではなく、無人タクシー同士で集めた幽霊映像を車内のモニターに映し出してくれる機能つきの限定レア車両「乗らなきゃよかった系無人タクシー」が登場する。
一昔前なら「知らない街を知るならタクシーの運転手に聞けばいい」だが、この時代には「あなたの知らない世界を知るなら無人タクシーに乗ればいい」となる。
何だかキャッチコピーに使えそうである。